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HEAVEN OF SIX STRINGS

私の人生に、何かといわくが付き纏う6弦のHEAVEN
生まれて初めて目にしたのは、ネックとボディーが数ミリ剥がれていた父親の、あのクラッシックだったろう...

「おまえが壊したから弾かなくなったんだよ」

親父に、そぅ言われたが、摘んではじけば音は出ていたから、私は背丈ほどの代物を背に「壊れてなんかいないよ」と、憶えのない罪を弁解しようと必死だったのを今でも憶えている。そしてそれは、何かを探す度に見掛けるだけの存在で、しばらく居続けた。

中学当時は漏れなく深夜番組、特に小林克也に染色され、キースやプリンスの弾き真似をしてみても、遂に手に取る事は無かったそれを父親に譲って欲しいと願ったのは16才の時。
初めて出来た彼女のような人へ、なにもお返しできないと思った自分の存在的価値をプレゼントする為だった。
そんな一瞬のような熱で向き合っただけのものなど、一瞬で冷める予定だった。

様々な人との別れを迎えても、柵の中に人生の糧を見つけても、あれから実に10年もの間、片時も手放さなかったのは、自分のカッコ悪さを否定してくれる価値が確かにあったからだと思っている。
それからまた10年。結婚し、子供達の成長を部屋の隅で見続ける私の最高のオブジェは、壊れずに、ただ佇んでいる...
そして今は..あの親父の言った言葉の意味も知っている。

確かに親父のそれは、私が壊したのだ。



それにしても、このZEMAITISはいい音を出す。
続く...
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iNOVEL:武夫の拵え(2010.10 〜 連載中断。なお作業はコツコツ継続中)

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