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Kimura lock

それは
現代のMMAにおいて、相手の腕を体の裏側にひねり、肩と肘を極めるサブミッションの名称である。プロレス等ではチキンウィングアームロック、柔道では腕がらみと呼ばれる。
桜庭 和志が、およそ半世紀に渡るグレイシー不敗神話を終わらせる頃、私は初めてその技の名の由来となった格闘家の名を知り、そして驚愕した。

「昭和の厳流島」
と呼ばれ、力道山と戦い敗れた男がいることは勿論知っていたが、木村 政彦という名には興味が全く湧かなかった。それほど、世間に彼が魅せてしまった此の最後の戦史は、人々の記憶から彼の純な柔道家としての実績さえ霞ませていたのだから、謂わば不純な実績など私は知る由もなかった。





「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」
柔道界で、そう謳われるほどの柔道家が段位七段のまま、殿堂にも名を刻んでいないのは、今でも公然と行われる不純者としての烙印を押されたからに他ならない。

彼が行った不純とは、AV出演でもなければ、大麻などの薬物に手を染めた訳でもない。
日本初のプロ柔道家(国際柔道協会)となっただけの事である。
立ち上げの主旨は「より強い柔道をアピールするため」であった。そして彼らの下、禁じ手を極力廃し、古来の柔術、関節技が復興(指関節等も有り)されていった。
しかし国内での興行(第一回は後楽園)は採算が取れなかった。妻の病気の事もあり、木村は単身ハワイに渡る事になる。このハワイでの柔道巡業は、現地の腕自慢を相手にしたり、十人掛をしたりと、斬新なファイトが話題となっていった。治療費捻出の為、更にプロレスラーに転身した木村は、ブラジル・サンパウロの新聞社の招待で、現地でプロレスの興行と共に、柔道の指導も行っていたのだが、仲間の加藤 幸夫が、現地の柔術家に絞め落とされて敗れてしまう事態が起きてしまった。その柔術家こそ、前田光世より受け継ぎし柔道を独自発展させた、ブラジリアン柔術の総帥であり、20年間無敗、既にブラジルスポーツ界の英雄となっていたエリオ・グレイシーであった。

その日...ブラジル大統領が見守る会場には、エリオの用意した棺桶までもが用意されていた。

Date: October 23, 1951
Location: Rio de Janeiro
Venue: Estadio do Maracana
(前年に開催されたワールドカップ・ブラジル大会の主会場)

第9試合 エリオ・グレーシーvs.木村 政彦(10分3R)

1R
暫く、スタンドでの展開が続くが、エリオを掴まえた木村が押え込んで、ヘッドロックで絞めあげると、エリオの耳から少量の血が流れる。
木村が「大丈夫か?」と聞くと、エリオは「大丈夫だ」と答える。しかしエリオは、そのまま失神してしまうのである。気づいた木村が絞めを緩めるとエリオは意識を戻す。木村は、「おまえ、なかなかやるな」と言った。

2R

3分過ぎ、セコンドのカルロス・グレーシーがタオルを投げ入れた時、既にエリオの腕は抵抗することも無くなっていた。
後に木村は「エリオの闘魂は日本人の鏡だ」と称賛し、「試合では勝っても、勝負への執念に関しては、私の負けである」とも語っている。
この闘いは正に、21世紀の格闘技の幕開けであた。

そして...
この時の決まり手がブラジルで、そぅ呼ばれ、後に世界でも、そぅ呼ばれるのである。
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Comment

こ、これは・・・
木村政彦VSエリオ・グレイシー
この試合こそ日本人のヴァーリ・トゥード(MMA)の原点だと個人的に思っています。
この試合のことは某格闘マンガで知り興味を持ったのですが、術ではなく道を追求する柔道。片や受け継いできたモノを術という形のまま伝え続ける柔術。
道と術。どちらが強いのかを決める対決がそんな昔にあったのか。と思いました。
時代や人は変われど未だにグレイシー柔術は世界中に大きな影響を及ぼします。これは間違いなくエリオ・グレイシーが作り上げた功績で有って彼無くしてはここまで来ることはできなかったでしょう。本当に惜しい方を亡くしました・・・

さて
本来ここで書くべきことではないのかもしれませんが、是非皆さんのご意見を聞かせて戴きたいと思うのでコメ欄汚しとは自覚しつつも書かせてください。
以下敬称略


WBC世界フライ級タイトルマッチ
内藤大助VS亀田興毅


これどう思います?
僕の記憶が確かなら亀田長男はWBCのランキングに入っていなかったはずです。それなのに暫定王者はともかくとして、上位ランカーを差し置いて挑戦?ふざけんな!!!って感じです。
デンカオセ―ンの相手の升田の例もあるから一概には言えませんが、彼は一応世界ランク22位辺りに入っていましたし、タイミングの事もあります。
ですが亀田は違うでしょう。WBCランキングにも入っていない。上位ランカーとの試合もしない。やってることはやるやる詐欺くらいで後は噛ませ犬相手のお遊戯に興じています。そんな選手が世界戦って、今のボクシングはそんなモノなんでしょうか?どう考えてもおかしいことづくめです。
これについて皆さんの意見を聞かせていただけませんか?
ボクシング。嫌いになりたくない・・・

ん~・・・確かに、そぅなのかもしれません。ただ、指名試合又は、選択試合上の問題もあるのですか?ちょっと、その辺は詳しく無いもので・・・

こんばんは。
MMAでも柔道家の選手だと感情移入できるのは、正直石井選手ぐらいなのですが、木村選手のような方が現役だったら、間違いなく応援したでしょう。
oumさん>私もあのカードを知った時、
それはないだろ~と思いました。
ほとんど、客の入りを目的としているようにしか・・
詳しくわかりませんが、それほどボクシング業界も厳しい状況にあるのでしょうか?

視聴率・集客を第一に考えているのはほぼ間違いないのではないでしょうか?
あくまで想像ですが、実力があってもろくに名前も知られてないポノムルンレック、ヒメネス、コンセプシオン等のトップランカーと試合をするより実力はともかく名前と因縁がある亀田と試合をする方が注目度は間違いなく上ですからねー
どちらにせよ良くわからない理由や都合でランク外の選手を無理やりランクインさせてタイトル戦を行うような競技がボクシングだとうならもう終わりだと思います・・・

ふむふむ。なるほど。
確かに、プロモーターの金儲けのためのマッチメイクであることは間違いないと思いますね。
質問ですが、ボクシングのチャンピオンがタイトルマッチ以外の、ノンタイトル戦なんてのは出来ないのでしょうか?私の記憶には無いのですが・・・

ただ、個人的にJBCの処々の対応には「あんがい納得」しています。

山田トレーナーも処罰されましたしね。

迷惑をかけてしまいちょいとテンション低いですが、回答を。
王者のノンタイトル戦は確か可能なはずですよ。
古い話ですが、西城正三が世界タイトル戦に挑めたのも、ノンタイトル戦で当時の現役王者のラウル・ロハス(ロペスだったかも?)に勝った実績を買われてのことでしたから。
しかも西城は(ちょっと記憶は曖昧ですけど)タイトル奪取した次の試合もノンタイトル戦として戦っています。
最近の話だと去年辺りにもタイの世界王者と日本人がノンタイトル戦を行っていたような記憶もありますし、僕の記憶違いでなければ世界王者のノンタイトル戦も問題なくできるはずです!

いやいや、全然モーマンタイ(←意味違う?)
問題有りません。

流石!
なるほど。
ということで、ノンタイトルなら私は支持しますね。

そして此をもって、日本人の日本人による亀田家騒動にケリをつけても良いかと思っています。
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